自分と向かい合い、人とも向き合えた貴重な4年間

 浪人時代、検察官や弁護士になりたいな~と漠然と夢を描いていました。
だから志望校は司法試験合格者の多い順に決めていったのですが、センター試験で数学を大失敗!
一か月前になって第一志望を早稲田に変えました。
周りの友人には、「早稲田大学」に行きたいと早稲田のほぼ全学部を受けまくっている人も。
その時は、何でそんなに「早稲田大学」に入りたいんだろうと不思議な気持ちで友人を見ていたのを覚えています。
この時点では「早稲田」に絶対入ってやろうというような熱意は周りと比べて欠けていました。


 そんな自分が入学して一番驚いたのが、「人」の多さ。入学式では、サークルの勧誘がものすごい!
あらゆるサークルから声がかかり、連れて行かれる人をたくさん見ました。
大学4年生の時、スーツを着て大学に行ったら、新入生と間違われて勧誘されたことも。
無いサークルは無いと言われるほどの多さ。
本部キャンパス(通称:本キャン)の道は勧誘と新入生で通れないほど(笑)。
サークルに注ぐ情熱に感動したのを覚えています。


 早稲田はよくいえば、自由放任、悪く言えば、ほったらかし。
自分でしっかりと目的意識を持って通わなければ、自分を見失う可能性も。
しかし、どんな生徒でも受け入れる懐の深さがあります。
大学にはその知名度によって、全国から生徒が集まってきます。
育ってきた環境が全く違う人との出会いというのは、茨城の田舎で育ってきた自分にとっては、様々な価値観や個性に触れるまたとない機会になりました。
早慶戦では、いつの間にか隣に知らない人がいて、知らない人と肩を組んで校歌を歌ったりしました。
ちなみに一年生の時の早慶戦では、慶応大学に現在巨人で活躍中の高橋がいてホームランを打ったのを覚えています。早稲田の選手は覚えていません(笑)
自分の場合は、大学の授業よりも、こういう人との出会いによっていろんなことを学ぶことが多かったと思います。
だから、あまり授業には出なくなり、友人たちと語り合っていることの方が多くなっていきました。


 入学時点では早稲田に対する思い入れは欠けていましたが、いつの間にか早稲田大学が大好きになっていました。
早稲田で過ごした4年間は、自分と向かい合い、人とも向き合える貴重な時間でした。