大学は、自由です。

早慶戦に熱くなり、文化祭にどっぷりはまって、授業そっちのけでサークル活動に励んでいる――早稲田だからって、そんな学生ばかりでなくてもいいのではないかと自分は思っています。
早慶戦のチケットの購入方法も知らず、文化祭当日には自宅に引きこもることにして、学生会館(サークルの部室がある)は不案内だからすぐに迷子になってしまう、そんな早稲田の学生がいたっていいのではないか、と自分は思っています。早稲田の学生だからって、みんながみんな「都の西北」や「紺碧の空」を歌えるわけではありません。学生の本分は勉強です。勉強してなんぼです。そんな学生だった自分は、とにかく4年間真面目にしっかり勉強しようという思いをもって、ロシア文学を学び、ロシア文学談議に熱くなり、ロシア文学者気取りで文学を語るためにも、授業そっちのけでロシア文学を読むという日々、気が付いたら単位落としまくりでした。4年間、真面目にしっかり文学部で文学勉強しまくって、単位落としまくりでした。ロシアの格言にこんなものがあります。
「成績のとれるものはみな似通っているが、成績のとれないものはみなそれぞれに違う」。
大学は、自由です。